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1000人の夢寄金

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ガザで生きる子どもたちのリアルを知る。助成事業「地球のステージ」が開催されました!

1000人の夢寄金2024年助成事業の1つである「地球のステージ」が2025年6月22日(日)に、北九州市立子どもの館 こどもホールで開催されました。

1996年1月15日に始まった「地球のステージ」は、東ティモール、ウガンダ、ミャンマー、パレスチナほか、世界の紛争地、被災地で緊急医療支援や継続的な医療試験、人材育成などを行っているNPO法人地球のステージの代表理事・桑山紀彦さん(心療内科医、精神科医)が、支援をするなかで出会った人々の生きる姿を伝えるステージ。ライブ音楽と大画面の映像、スライドと語りを組み組み合わせて行われます。

北九州市民の皆さんに世界について伝えたいという強い想いを胸に、5年ぶりに北九州で開催された「地球のステージ」。桑山さんを招聘し、「ガザのいま」、3月24日に爆撃を受けて28歳で他界したモハマッド・マンスーン氏について、15年前にガザから一歩も出たことのなかった少年・モハマッドさんが桑山さんをはじめ、地球のステージと出会い、学び、ジャーナリストとして外国人がまったく入ることができないガザ地区の様子を伝えるまでの成長を見守って来られた経緯について。東ティモール、パレスチナ、ウクライナ支援の現在とこれからについてなど、ニュースではなく、支援現場の人々、名前のある一人ひとりの様子を伝えていただきました。

会場には110人を超える参加者が集い、テレビクルーも参加して、開催当日の番組で桑山さんのインタビューが紹介され、その映像はYahooニュースにもアップされました。
Yahooニュース

当日は、司会進行を大学生がボランティアで行ってくれたことをはじめ、高校生による募金コーナーなども展開され、ご参加くださったみなさんに、これからも国際報道の見方や捉え方、情報の選択や行動変容に資する機会になったのではないかと期待を抱きつつ終えることができ、感謝でいっぱいです。

開催準備の途中で届いたモハマッド・マンスール氏の突然の訃報はとてもつらく、北九州での開催ができるのか不安ではありましたが、モハマッド氏の遺志を継ぐと活動を始められた彼の妹さんとの出会いがあり、チーム九州としてもそこから心を立て直して、たくさんのご協力を得ながら開催にたどり着くことができました。

「地球のステージ」は今後も必要であると強く感じています。
屋根のない監獄といわれるガザで一歩も外に出る機会もなく28歳で亡くなったモハマッドは生前、桑山さんに「日本に地球のステージを通して応援してくれるみんながいることがわかっているから、勇気が出る」と語っていたそうです。

「地球のステージ」では、世界の「出来事」にとどまらない「世界で生きる人々」の姿が浮き彫りになります。桑山さんが写真におさめた難民キャンプの子どもたちのはじけるような笑顔。「あなた外国から来たのね、お話を聞かせて」と集まってくる子どもたちの「世界を知りたい!」という想い。戦乱のなかで言葉を失い、困難と闘ってきた少女は、決してどこかの出来事ではなく、私たちと同じ時代を、同じこの地球で暮らす一人ひとり名前のある子どもたちです。彼らと繋がり、共感する機会である「地球のステージ」は、これからの社会にとても必要だと感じています。

チーム九州の自主企画として北九州で開催した「地球のステージ」ですが、私たちだけではなく、ボランティアの大学生の方々、日頃から協働・連携する活動団体の方々が主体的に関わってくださり実施できました。

偶然参加してくれた医学部の学生さんから大学で開催したいというお申し出があったり、モハマッドについての新聞記事をご覧になり大宰府から駆けつけてくださった親子の方々もいらしたりした今回の開催。タンポポのタネのように、誰かの心と心に地球のステージがかけてきた懸け橋をこれからもつないでいくために、次世代、他分野の方々とものつながりを大切にしていきたいと思っています。そして、世界の人々とともに平和を求める活動として取り組みを続ける所存です。

あまりに悲しいモハマッドの死に向き合いながらもガザで、日本で、支援と活動を続けられている「地球のステージ」をなんとかして北九州で開催し、北九州のみなさんに、ガザに関心を持っていただく機会が必要と考え、1000人の夢寄金へ申請させたいただきました。
1000人の夢寄金のみなさまには、助成というかたちで一緒に支えていただけたと感じ、ご寄付者のみなさまに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。1000人の夢寄金について、まわりのNPOの方々にもお伝えしたいと思うほど、今回の助成には助けられました。ありがとうございました!

(以上、事業主体からの活動報告書から抜粋して1000人の夢寄金事務局で編集)

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