お知らせ・活動記録
Information/Activeity Log
第14回(2025年)助成事業が決定しました!
みなさまからのご寄付により、ジャンルを問わず、文化・芸術、教育事業に助成する1000人の夢寄金。
7月に募集しておりました第14回助成事業が決定しましたのでご報告いたします。
みなさまの情報拡散、お声がけのおかげで20件もの事業にご応募いただきました。
ご協力、本当にありがとうございました!
応募してくださったみなさま、どうもありがとうございました!
一次の書類審査を経て、二次審査を実施し、5事業への助成が決定しました。
今回の助成事業実施期間は2025年10月から2026年9月末までです。
事業終了期間までに5つの事業はそれぞれに活動を実施します。活動状況は情報が入り次第、こちらにてご紹介いたします。大きなご関心をお寄せいただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
第14回(2025年)助成事業
掲載は順不同です。各事業の申請書をもとに1000人の夢寄金事務局で編集して掲載。
●Jazz For Kids こどもの日 O歳からの絵本とジャスコンサート
欧米のように小さな頃から気軽に音楽を楽しめる場所を北九州につくりたい、文化力の底上げの取り組みとして北九州で小さなこどもたちがジャズ演奏を聴ける場所をつくりたいという想いを抱き企画した事業。
ラテン、ワルツ、バラード等、さまざまな表現があるジャズをとおして、音楽を生で聴き、体感することで、こどもの感性を刺激して情操教育に役立て、地域の文化発展に貢献することを目的に実施する。
対象は0歳から小学生までのこどもとその家族。2026年5月5日にJ:COM北九州芸術劇場 小劇場にて開催予定。
当日は、スクリーンを使い、物語を朗読して、物語の場面ごとにサックス、ピアノ、ベース、ドラムを演奏。入場時にこどもたちに卵型のマラカスを配布し、演奏を聴きながら自由にマラカスをふったり、歌ったりできる来場者参加型のコンサート。
今回の助成をきっかけにして、年に1、2回の公演を継続していきたいと考えている。
●〜北九州の今後を担う大学生が作るクリスマスイベント第2弾!? 小倉の街に進出!サンタフェスティバル!!〜
北九州の食文化を伝え、幼少期から知っていただくことを目的に実施。親子を中心に北九州市の多様な食文化・特産品を楽しみながら体験できる場をつくり、地域の食への関心を育てる事業。
実施するのは北九州市内の大学生で構成した約40名のサンタウォーク実行委員会。200名近い高校生・大学生のボランティアスタッフを巻き込み、アフターコロナの影響で行動力を失っている友達たちを勇気づけ、一歩踏み出す経験を提供したいという想いもある。
幼少期に北九州の豊かな食文化に触れることは、地域への愛着を深めるとともに、豊かな食への興味・関心を育むと考える。こどもたちのなかの「ふるさとの記憶」が残るよう、親子が一緒に「食べて・歩いて・楽しむ」食体験をスタンプラリー形式で展開し、同時にSNSを使って北九州の食文化・特産品の魅力を全国に向け発信する。
会場は勝山公園、市役所、小倉城周辺で令和7年12月13日の開催を計画。サンタの帽子というドレスコードを設け、来場者や会場の一体感を演出する。対象は何歳でも参加可能。参加費は一律500円で計画している。
会場に北九州の食文化を感じられるブースを配置し、一口サイズで提供。北九州の特産品にまつわる情報も紹介する。遊びながら学べる食育クイズなどを取り入れた縁日ブースも展開し、親子で楽しみながら「ふるさとの味」についての会話の機会を増やす工夫をおこなう。
大学生が企画・運営し、地元の食文化を発信することで、全国から「大学生が地域に溶け込み活気がある街」として北九州市が注目されることも期待して実施する。
●「自閉症(ASD)支援における意思決定支援の実際(事例検討編)」(仮)研修事業
障害児者に対する虐待が増加傾向にあるなか、昨今、自閉症(ASD)児者に対する事業所での虐待報道や学校での不適切な関わり等が連日のように報道されている。この背景には自閉症(ASD)に対する理解が広まっていないことや保護者の育てにくさ等があると言われ、それは北九州市においても同様の地域課題があるといえる。しかしながら、北九州市において自閉症(ASD)児者の意思決定支援に特化した内容はほとんど実施されていないのが現状である。
この事業をとおして、特別支援教育や障害福祉等に携わる人、さらには子育てをする保護者の方々の人権意識の向上を促し、少しでも障害のある当事者の住みよい地域の実現に寄与することを目的に実施する。
当事者家族、特別支援教育に携わる教員や障害福祉事業所に勤める職員をはじめとする市民を対象に、100名以上の定員規模を考え、市内の会場で2026年1月の実施を予定し現在調整中。障害者や自閉症(ASD)支援の専門性の高い外部講師を2名招聘し、市内の専門職数名に実際の事例を披露してもらい、参加者に考えてもらう事例検討方式の研修を考えている。
専門職ならびに保護者をはじめとする市民の自閉症(ASD)児者に対する「本人の意思を尊重する」力や障害理解を深めることは、当事者にとって当たり前の権利が行使される環境を構築し、住みやすい地域づくりにつながると考える。同時に、障害のある市民が社会参加できる基本となる力になり、今回の事業のような取り組みを学齢期から取り組むことで北九州市の都市格向上にとっても良い効果があると思われる。
●デンマークにおける障害者のためのアートスクール「Bifrost」作品および福祉マルシェの開催
近年、障害者アートは「アート・ブリュット」として注目を集め、ブランド化される作品も登場するなど、新たな社会的価値観が形成されつつあり、本事業は、多様な表現を可視化し、一人ひとりが多様性を認め合い、「ともに生きる」社会の感性を育むことを目的に実践する。
障害のある当事者の方、保護者の方、大学生、開催地近隣の地域の方をはじめとする市民のみなさんを対象に、2026年3月の土・日・月曜日の計14日間、門司港にある門司画廊MoGAにて開催予定。門司画廊MoGAは、北九州市立大学の学生が運営する築100年の洋館であり、以前は「カボチャドキヤ国立美術館」として知られた施設。取り壊しの危機に瀕しながらも住民や専門家の協力を得て現在まで保存されている。
期間中、北欧デンマークにある障害者のためのアートスクール「Bifrost」所属のアーティストの作品を展示するほか、北九州市内にある就労支援事業所の有志を募り、各作業所の商品を一般来場者が楽しめるマルシェをおこなう。
この事業を通じて、作家や福祉事業所への敬意を広げ、偏見や差別的な視点を乗り越え、人間的な生の豊かさを肯定する包摂的な都市格の形成に貢献したい。
●体験学習を通じた自然環境保護の未来人材育成プロジェクト
近年、都市化やデジタル化の進展により、自然と触れ合う機会が減少している。特に北九州市の豊かな自然環境を次世代に引き継ぐためには、こどもから大人までが自然の価値を直接体験し、保護意識を育む必要があると考える。
この事業は、自然環境への理解と愛着を深め、地域住民が主体的に環境保護に取り組むきっかけを提供したいという想いを背景に、動植物や昆虫の観察を通じて、自然環境の重要性を体感し、環境保全に積極的に関わる人材の育成を目的に実施する。
対象は小学生〜中学生とその保護者、地域住民(大人)。北九州市立山田緑地公園にて、2025年10月から2026年9月までの間に計3回の開催を計画。初回は2025年10月26日を予定している。
生態学者や昆虫学者を招聘して動植物・昆虫の観察会を行い、生態や役割を学ぶ。観察後は、ワークショップ形式で参加者同士が学んだ内容を共有し、環境保護の具体的な行動計画を考えるグループディスカッションを実施。参加者に配布するガイドブックや観察キットを作成し、家庭でも継続的に自然観察を楽しめるように工夫して展開する。
参加者が自然環境への理解を深め、日常生活での環境配慮行動や地域の環境保護活動への参加のきっかけとなることを期待して実施し、北九州市の教育力・文化力の向上に寄与して、地域の自然環境を活かした魅力ある都市づくりに貢献したい。
以上。第14回の助成事業をご紹介しました。本年もこうして助成できますのは、ご寄付をしてくださるみなさまのおかげです。心より感謝申し上げます。
助成事業のこれからの活動にたくさんのご関心をお寄せいただけるとありたいです!どうぞよろしくお願いいたします。