未来の北九州が今よりももっと「ずっと住み続けたいまち」であってほしいから・・・

1000人の夢寄金

未来の北九州が今よりももっと
ずっと住み続けたいまち」であってほしいから・・・

助成事業

SUPPORT

第13回助成事業

公開が遅くなりまして申し訳ありません
みなさま方のおかげで無事に実施できた第13回助成事業について、助成先からの事業報告書をもとに編集し、実施した内容や今後の課題などをご紹介いたします。


写真は主催者からご提供いただいたものです。
(以下、敬称略、順不同)

○助成事業数:7件 ○助成金総額:2,508,000円
◯活動期間:令和6年10月1日〜令和7年9月30日


✱事業名:小学校アウトリーチ公演 みらいちゃんスピンオフ作品 
     音楽劇「ミクちゃんと先生と3人のゆかいな音楽家」

生演奏、生歌唱で児童に感動を届けたオリジナル音楽劇

原作、脚本、演出、演奏者、役者、歌手とオール北九州のオリジナル音楽劇を北九州市内の4つの小学校で5公演実施しました。1,600名超の児童が、テレビやインターネットでは体験できない生演奏、オペラ歌手の生歌、演技の力を体験。鑑賞した児童達の心をゆさぶったようで、感想文では出演者のイランストや出演した音楽家への「また会いたい」とう声も多く届きました。新たな公演依頼も届いているそうです。

●11月8日(金)・12日(火曜)・13日(水)・14日(木)に、北九州市内4つの小学校で5公演実施(児童数の多い小学校では安全面を考慮して午前、午後の2回公演を実施)。1,625名の小学生がプロの生演奏を体感しました。
●1公演は約60分で全12曲を演奏。そのうち4曲をオペラ・歌曲で構成。大変な盛り上がりで、若干抑制するように観劇説明を調整したほどでした。

一番の成果は、こどもたちの反応が想像以上に良かったことです。今回公演した作品には、こどもたちに音楽の持つ力を体験してもらうこと、そして、音楽が長い長い時間を経て紡がれてきたことをこどもたちに少しでも実感してもらいたいという思いを込めています。
登場人物であるクラシックの大音楽家三人とクラシック・オペラ音楽だけを使い、流行にはほぼ迎合せず、こどもたちにとっては日頃テレビやネットでは知ることのない、まったく初めての体験でした。大変盛り上がると同時に、静かな曲や大事な場面で流れる曲は、ちゃんと聴いてくれていたいのがとても印象的でした。

この作品は「一期一会」を裏テーマとしていましたのですが、二度と会うことができない三人にまた会いたいという感想が多かったことも、とても良い結果だと思っています。
校長会で話題になったとの後日談があり、近隣の複数の小学校で同時期開催したことも影響して、話題性が高まったのではないかと考えています。

この公演は、市内のある小学校の先生が率先して各小学校に宣伝してくださっており、また、校長会などの話も加わって、広く小学校での公演を今後も実施することになる方向に向かっている状況です。
一方で、公演の規模として費用が釣り合うためには児童数が必要であり、少数児童の小学校では実施できない事業があります。例えば、複数の小学校をまとめて公演するインリーチ方式や親子観劇のように参加人数を増やすなどの方法も検討しています。

今回の公演が無事終了できましたのも1000人の夢寄金によるご支援をいただけたからだと思っています。
複数の小学校で行う連続公演は初めての取り組みであり、実際に公演できたことで次回以降のコスト面での精査やブラッシュアップも行えました。当初は一年限りと考えていたこの事業ですが、継続の可能性が見えてきたことは、まず今年の公演をご支援いただけたからです。心より感謝申し上げます。
市民のみなさまが参加できる公演を行う際には、ご寄付くださっているみなさま方にもぜひ観に来ていただければうれしいです!誠にありがとうございました。

○事業主体である北九州ミュージックシアターみらいはこちらをクリック→公式ホームページ


✱事業名:こどもたちにアートを!晴ればれアートフェスタ

障がいの有無に関わらず、思いっきり楽しむアートフェスタ

アート体験を通じて北九州市内に住むこどもたちが、障がいの有無に関わらず分け隔てなく尊重し合い、それぞれの違いを受け入れる心や創造性を高める取り組みをしたいと思い企画。臨床美術士を招聘し、1歳から小学6年生までを対象に実施しました。
大きな紙にみんなで描いたり、小さな紙に自分の絵を描いたりして、こどもたちが自分でできるやり方でイキイキと笑顔いっぱい、思いっきり自由に大胆に自己表現し、アートを楽しみました。

● 2024年11月30日・2025年6月15日・2025年9月15日の3回開催。
● 0歳から小学生までのお子さんとその保護者の方が延べ329名参加してくださいました。
● 屋外に特大の紙を用意し、障害の有無に関わらず、参加者それぞれが思いっきり自由に、大胆に絵具で自分が表現したいことを描き、楽しみました。参加者同士でコミュニケーションを楽しんだり、家族で楽しみ絆を深めたりして、アートを通して楽しい体験や思い出をつくりました。

今回のような事業を実施する場合、普段はこども一人あたり4,000円前後の参加費が必要なため、参加費がネックとなって参加できないご家族がいます。今回は1000人の夢寄金に助成いただいたことで念願だった無料開催が実現しました。その結果、参加費がネックであったご家族、特にお子さんが三人、四人と多いご家族から「無料に参加できて本当に助かった」「こんなイベントに初めて参加できた」といった感謝の声をたくさんいただきました。

大きな紙に絵の具で自由に描くことは家ではなかなかできず、こどもたちが全身で楽しむ姿を見ることができました! 親御さんも一緒に参加し、こどもと同じ目線で思いっきり絵の具遊びをしたことで親子の絆が深まったという声も多く聞かれました。
また、参加者同士が会場内で自然に声をかけ合い、地域の親子がつながって、子育てに関する情報交換や友人づくりの機会にもなり、地域コミュニティ活性化という面でも成果があったと感じています。
本事業では「うまいヘタではないアートを楽しむ体験による自己肯定感アップ」「親子が思いきり遊べる場」「地域のつながりを生む場」を提供でき、北九州市の子育て環境の魅力向上、ひいては都市格向上に寄与できたち考えています。

今回の開催を通して、親子が一緒に思いきり遊べる場の必要性と地域コミュニティの中での交流の価値を強く感じました。今後もこの取り組みを継続し、より多くの親子に参加してもらえるように工夫していきたいと考えています。
会場選びやレイアウトの見直し、季節ごとのテーマを設けてリピーターの方も楽しめる工夫、開催回数を増やすなど企画、検討していきたいと思います。そのためにも、資金面では協賛企業や団体との連携を強化すると同時に、地域の学生さんや団体の方々に運営に協力いただけるよう体制も整えていき、「このまちで子育てしてよかった」と思える環境を広げ、都市の魅力向上に寄与していきたいです!

助成いただいたおかげで、有料開催では参加が難しいみなさんにもご参加いただくことができました!無料で開催できたことで参加者層が広がり、地域での新しいつながりや交流が生まれました。これも助成していただいたからこそ実現できました。心から感謝しております。
ご寄付者のみなさまへは、今回の助成によって多くの親子に喜んでいただけたこと、そして地域コミュニティが活性化したことをぜひお伝えしたいです。みなさまからのご寄付がこどもたちの「やってみたい!」「楽しい!」という気持ちを叶え、親子の大切な思い出づくりに直結していることをお伝えしたいです。助成いただき、誠にありがとうございます!

事業主体である北九hanakoの情報はこちらをクリック→インスタグラム


✱事業名:北九州にゆかりのある曲にあわせた舞踊や音頭を知ってもらおう

北九州の舞踊や音楽を途絶えさせずに受け継ぎたい

新しいものごとを取り入れることはとても大切です。一方で、北九州に昔からあるものを途絶えさせないことも大切だと考えます。北九州市民をはじめ、多くのみなさんに北九州の舞踊や音頭を知っていただき、受け継いでいきたいとの思いから企画。北九州音頭や小倉音頭、五平太船と行った舞踊や音頭を伝えるワークショップと講和を組み合わせて展開しました。講和では「心躍る」をテーマに、障がいの有無に関わらず、踊りを通して互いに楽しみ合う活動等を伝えてました。

●北九州の舞踊や音頭に少しでも親しみを持ってもらえるように「北九州の踊りを踊ってみよう!」というタイトルで催しを実施
●北九州音頭、小倉音頭、五平太舟、炭坑節のほか、「燃えろみんなの北九州」、「いいっちゃええっちゃ北九州」、起業祭の踊り「ムーンライズ」など、地元に根づいた踊りを題材に実際に踊ってみるワークショップを開催。あわせて「心躍る」をテーマにした講和も実施しました。
●ワークショップでは、歌詞や振り付けに込められた意味を紹介しながら、主に講師と参加者が輪になって一緒に躍る形式を取り入れ、自然に交流できる時間を大切にしました。子どもの館の子どもホールで開催した回は、映像を用いて北九州音頭の歌詞や振り付けの意味を紹介しながら進め、映像を観たあとに参加者と講師が輪になって一緒に踊ることで、より深く音頭の魅力を感じていただけたように思います。
●以下の通り、4会場で開催し、合計138名のみなさんが参加されました。
2025年6月15日(北九州市立ユースステーション)、8月6日(島郷市民センター)、8月20日(北九州市立男女共同参画センター・ムーブ)、8月31日(北九州市立子どもの館HOW!?)、

単なる踊る体験にとどまらず、北九州の文化の奥深さや魅力を発信し、参加者一人ひとりに再確認いただき、北九州市の都市格向上にも寄与した事業であったと考えます。郷土文化を体感し共有することで、地域の良さや帰属意識が高まったり、北九州の魅力を知る入り口、文化的ブランド向上のきっかけにもつながったと感じています。

特に、小さなお子さんやご家族連れの参加者の方々が自然に輪に加わり、体を動かしながら笑顔で踊る姿が印象的でした。活動の背景には、障がいの有無に関わらず、踊りを通してお互いに楽しみあう、世代や立場をこえて楽しめる共生の場づくりをおこないたいという想いがあり、そのような場づくりができた事業だったと実感しています。

舞踊経験の有無を問わず、誰もが楽しめ、学び合える場となったことは大きな成果でした。
参加者からは
「歌詞の意味を知りながら踊ることで舞踊の奥深さを体感できた」
「みなさんと楽しく交流できる時間になった」
「人とひととのつながりを感じられた」
「昔と今の北九州を知ることができた」ほかの声が届いています。

この取り組みを通して、北九州の踊りを次の世代へつないでいくには、もっとたくさんの人々に知っていただくことが大切だと感じました。イベントの周知は他団体の方々と力を合わせておこなうことができましたが、まだまだ工夫の余地があると思っています。
さらにより多くの方に足を運んでいただけるよう、今回よりも楽しく、魅力的にしていきたいです。

今回、1000人の夢寄金の助成をいただけたことで、安心して会場を準備し、市民のみなさんに北九州の踊りを体験していただくことができました。助成のおかげで活動の幅が広がり、大変ありがたく感じております。
ご寄付をくださったみなさまには、あたたかいご支援によって市民が笑顔で交流できましたことを心からお伝えしたいです。これからもいただいたご縁を大切にしながら活動を続けていきたいと思っています。

事業主体である聖幻会の情報はこちらをクリック→聖幻会


✱事業名:キャリア教育の新しい実践〜生きづらさを抱える子ども・若者たちのエンパワーメント〜

生きづらさを抱える青少年への新しいキャリア教育への挑戦

発達障害等により生きづらさを抱える子どもや若者への理解が深まり、新しいキャリア教育の取組みの輪が拡がることを期待して、市民や企業、関係機関等へのアプローチ、仕事体験を通じたキャリア教育の機会づくり、進路や就労を含む個別の学び、保護者同士のサポート、対話型活動報告会などを展開しました。小学生〜高校生8名が4ヶ所の企業や2回のイベントで仕事を体験し、就学に向けた取組みを複数回実施。子どもや若者が自主的に投稿や進路選択、就職面接に取り組むようになるなど成果が生まれました。

●今回の事業は主に次の3つの目的で実施されました。
 ・発達障害等や家庭状況の課題等により、不安や生きづらさを感じる子どもたちや働きづらさを抱えた若者たちのキャリア形成と自己実現を育むこと
 ・保護者同士が共感し合い、子育てのエネルギーを充電すること
 ・この取り組みを地域・企業・関係機関に広報し、社会全体で見守り、健やかに育む環境づくりに取り組むこと
そして具体的に次の4つの視点でキャリア教育の新たな実践にチャレンジしました。

❶ 小学6年生・中学生・高校生向けの仕事体験を通じたキャリア教育
 発達障害等や家庭状況の課題等により、生きづらさや学びづらさを抱える小学6年生〜高校生の希望者を募り、20名が参加して、年12回の仕事体験、説明会、面接、振り返りを実施。スタッフ同行のもと、趣旨をご理解いただいた市内企業8社にて、1日〜3日間の見学および仕事体験を行いました。新たな経験や職場の方々との関わりを通して学んだことを振り返り、さまざまな仕事や社会の仕組み、労働の価値に気づくことができるような仕掛けをおこない、将来への夢や希望を育みました。

❷ キャリア形成と自己実現を育むための個別の学び(進路や就労含む)
 コミュニケーションや対人関係が苦手、傷つきやすく繊細なタイプ等、生きづらさや働きづらさを訴える子どもや若者の課題や要因を本人と一緒に検討し、本人の願いに寄り添って継続して主体的に取り組むことができるよう、オーダーメイドの学びを実施。来所、訪問、所属機関との連携や体験動向、オンライン、電話等で延べ252回の個別支援をおこないました。小学生6名、中学生3名、社会人10名の計24名と定期的、継続的に学び、キャリア形成に取り組みました。

❸ 保護者同士のピアサポート(定例茶話会・余暇活動)
 生きづらさや働きづらさを抱える子どもや若者の保護者が主体となって、同じ悩みを抱える保護者に呼びかけ、保護者同士で語り合う定例茶話会を7回実施。そのなかで2回、癒しになる余暇活動(アロマセラピーと裁縫教室)をおこないました。

❹ 市民・企業(雇用担当者)向け対話型の活動報告会
 ❶❷❸の取組みの様子や活動参加者の体験等を紹介するホームページやリーフレットを作成。地域や企業、関係機関の方等を対象に活動報告会『キャリア教育の新しい実践報告会』を2025年9月24日にウェルとばたにて開催しました。30名の参加があり、❶の参加者による体験発表や企業の方の受け入れに際しての準備や取組み、気づきを話していただき、参加者とともに意見交換をおこないました。

今回の事業で、児童養護施設や通信制高等学校の生徒へアプローチできたことは良かったです。補助金を得たことで、説明会や面談、仕事体験の際の参加児童・生徒の交通費や保険料を出すことができ、経済的な負担なく、仕事体験ができたことはとても良かったです。
❶から❹の事業を通して、北九州市の都市格向上に向け、「ダイバーシティを認め合い、誰もが活躍できる教育力の高い街」に一歩、進むことができたと感じています。

4つの視点で取り組んだそれぞれについての成果は以下の通りです。
❶ 小学6年生・中学生・高校生向けの仕事体験を通じたキャリア教育
 仕事体験に参加した児童・生徒が「自分を取り巻く社会を広げながら、企業等の方との相互関係を築く過程で、自分らしい生き方を実現していく体験」の一つになったと思われます。加えて、このような体験を複数回重ねた児童・生徒は、自己理解を深めることができ、周囲の人とコミュニケーションを図りながら、自分の力を社会に役立てることへの願いや希望がもてるようになっています。このことは、学校教育でのキャリア教育の補完になったと思われます。受け入れてくださった企業の方々は、学びづらさや生きづらさ等を感じる児童・生徒の実態を理解してくださったうえで、できる限りの体験をさせてあげたいと取組みの工夫をしてくださり、当初の予定よりも長く仕事体験の機会を得ることができました。

❷ キャリア形成と自己実現を育むための個別の学び(進路や就労含む)
 実態整理や学習、アート活動、心理、就労等に関する支援を通し、自分のよさや可能性を認識し、理解や配慮を得ながら自分の力を社会に役立てること(自己実現)を育むことができました。それぞれの学びづらさや生きづらさ、働きづらさ等の課題や要因について、本人と一緒に検討することで「一人で悩まない」「自分なりの解決方法がある」ことに気づいてもらうことができました。単発で終わらず、一人ひとりに応じた取り組みを継続して一緒におこなうことで、変容が出てきたことに本人や家族が気づくことができ、結果として、教室に入ることができる日、課題を提出できる日が増えた、成績がアップした、「わかった」と感じられることが増えた、宿泊行事に参加できた、注意されることが減った、アルバイトができるようになった、就活がスムーズに進んだ、歯を磨く日が増えた、「人の役に立った」「人に作品をほめられた」と感じることができた等、本人が感じる成果があり、子どもや若者のエンパワーメントにつながっています。

❸ 保護者同士のピアサポート(定例茶話会・余暇活動)
 毎回10名以上、延べ75名の参加があり、活動に参加した保護者のウェルビーングを高めることで、子どもの教育や生活の質の向上につながりました。毎回、参加してくださる保護者が増え、子どもたちの年齢層も小学生から社会人と広がっています。同じような悩みを抱えつつ、いつも前向きに家庭や仕事をしている保護者同士がお茶を飲んだり、裁縫をしたり、アロマに癒されたりしながら、聴き合いいやし合う関係で、会の開催を楽しみにしてくださっています。保護者のウェルビーングの向上に寄与しており、このことが家庭での養育力や教育力の向上につながっています。

❹ 市民・企業(雇用担当者)向け対話型の活動報告会
 理解と共感を得て、地域社会全体で子ども・若者を見守り・支え・育てる新しいキャリア教育の広報に取り組むことができました。児童・生徒を受け入れてくださった企業の方々が実際の仕事の様子について発言してくださったことで、仕事体験をした児童・生徒だけでなく、保護者や教員、参加者等も共有することができました。また、行政職の方や大学教官に、この取組みを価値付けてもらうことができ、市民や企業の理解促進につながりました。

今回のような取組みを必要としている児童・生徒に広く広報したいと思いますが、そのためには、例えば、児童養護施設、通信制高等学校等、ある程度ターゲットを絞って、日頃から交流して事業案内をおこなうことが良いかもしれません。商工会議所や市の障害福祉部等に協力を要請し、スタートアップ事業として取組みの広報や拡充を図っていけるような方法を模索したいです。

1000人の夢寄金の助成をいただけたことで、参加者募集や企業側の協力依頼をする段階において、次の4点が特に大変ありがたかったです。
① 参加者が経済的負担なく、安心して参加できたこと。
② 事業者側で安全保険をかけることで、企業に安心して受け入れてもらえたこと。
③ 信用できる団体が行う事業であると認識してもらえたこと。
④ ❷の展開において、社会人の支援の希望が多くあり、卒業後のさまざまな支援ニーズに応えることができたこと。
今回の取組みを活かして、さまざまなニーズに答え、支援の質の向上をめざしたいと考えています。ご寄付くださった皆様、ありがとうございました!

事業主体である一般社団法人 キャリアサポートクラブの情報はこちら→キャリアサポートクラブ


✱事業名:「地球のステージ」北九州公演

困難な環境の中で力強く生きる人たちを知る「地球のステージ」

多文化共生、国際理解教育、平和教育、青少年健全育成などを目的に、1996年からライブ音楽や大画面の映像等と語りを組み合わせたステージで、人の持つ生きる力のすばらしさを伝えている「地球のステージ」を北九州で開催。カンボジアや東ティモールほかで医療支援活動を続けてきた心療内科医で認定NPO法人地球のステージ代表理事・桑山紀彦氏から中東の騒乱の歴史や今、ガザで何が起きているのかなどを伝えていただきました。世界を知ると同時に、自分自身を見つめ直す貴重な機会になったのではないでしょうか。

●2025年6月22日(日)、北九州市立子どもの館 こどもホールで開催。
●参加者:110人超。テレビクルーも参加して、開催当日の番組で桑山さんのインタビューが紹介され、その映像はYahooニュースにもアップされました
●5年ぶりに北九州で開催された「地球のステージ」。招聘した桑山さんより、「ガザのいま」、3月24日に爆撃を受けて28歳で他界したモハマッド・マンスーン氏について、15年前にガザから一歩も出たことのなかった少年・モハマッドさんが桑山さんをはじめ、地球のステージと出会い、学び、ジャーナリストとして外国人がまったく入ることができないガザ地区の様子を伝えるまでの成長を見守って来られた経緯について。東ティモール、パレスチナ、ウクライナ支援の現在とこれからについてなど、ニュースではなく、支援現場の人々、名前のある一人ひとりの様子を伝えていただきました。

開催準備の途中で届いたモハマッド・マンスール氏の突然の訃報はとてもつらく、北九州での開催ができるのか不安ではありましたが、モハマッド氏の遺志を継ぐと活動を始められた彼の妹さんとの出会いがあり、チーム九州としてもそこから心を立て直して、たくさんのご協力を得ながら開催にたどり着くことができました。
屋根のない監獄といわれるガザで一歩も外に出る機会もなく28歳で亡くなったモハマッドは生前、桑山さんに「日本に地球のステージを通して応援してくれるみんながいることがわかっているから、勇気が出る」と語っていたそうです。

「地球のステージ」では、世界の「出来事」にとどまらない「世界で生きる人々」の姿が浮き彫りになります。桑山さんが写真におさめた難民キャンプの子どもたちのはじけるような笑顔。「あなた外国から来たのね、お話を聞かせて」と集まってくる子どもたちの「世界を知りたい!」という想い。戦乱のなかで言葉を失い、困難と闘ってきた少女は、決してどこかの出来事ではなく、私たちと同じ時代を、同じこの地球で暮らす一人ひとり名前のある子どもたちです。彼らと繋がり、共感する機会である「地球のステージ」は、これからの社会にとても必要だと感じています。

チーム九州の自主企画として北九州で開催した「地球のステージ」ですが、私たちだけではなく、ボランティアの大学生の方々、日頃から協働・連携する活動団体の方々が主体的に関わってくださり実施できました。偶然参加してくれた医学部の学生さんから大学で開催したいというお申し出があったり、モハマッドについての新聞記事をご覧になり大宰府から駆けつけてくださった親子の方々もいらしたりした今回の開催。当日は、司会進行を大学生がボランティアで行ってくれたことをはじめ、高校生による募金コーナーなども展開され、ご参加くださったみなさんに、これからも国際報道の見方や捉え方、情報の選択や行動変容に資する機会になったのではないかと期待を抱きつつ終えることができ、感謝でいっぱいです。

タンポポのタネのように、誰かの心と心に地球のステージがかけてきた懸け橋をこれからもつないでいくために、次世代、他分野の方々とものつながりを大切にしていきたいと思っています。そして、世界の人々とともに平和を求める活動として取り組みを続ける所存です。

1000人の夢寄金のみなさまには、助成というかたちで一緒に支えていただけたと感じ、ご寄付者のみなさまに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。1000人の夢寄金について、まわりのNPOの方々にもお伝えしたいと思うほど、今回の助成には助けられました。ありがとうございました!


✱事業名:第2回 陸奥A子&地元マンガ家の「デジタルマンガ・イラストくらぶ」

子どもから大人まで、マンガ家に直接教わるデジタルマンガ講座

有名マンガ家を多く輩出しているマンガのまち・北九州。マンガ制作のデジタル化が進むなか、マンガ文化が根付いたまちにしたいと考え企画。最終的に参加者が北九州市漫画大賞へ応募できるようになることを目指し、全国的に有名なマンガ家・陸奥A子氏と地元マンガ家を講師に迎え、デジタルマンガやイラストの技術、描き方や知識を直接学ぶ講座を行いました。小学生以上を対象に、将来マンガ家やイラストレーターになりたい子ども達の育成、デジタル作画に関心のある大人へデジタル知識と技術を教えるプログラムを展開しました。

マンガ制作の世界もデジタル化が進んでいます。しかし、デジタルマンガの制作技術を学ぶ機会は専門学校等へ行かなければなかなかない。そこで、マンガの街北九州市において、全国的に有名なマンガ家や地元のマンガ家から、デジタルマンガやイラストの描き方や知識などを直接学ぶ講座を実施しました。
●2025年5月17日、18日、24日、25日、31日の全5回を北九州市漫画ミュージアムにて開催。
●最終日には、陸奥A子先生より、塾生作品の講評とメッセージをいただきました。

将来マンガ家やイラストレーターを目指す子どもたちたけでなく、子どもの頃にマンガ家やイラストレーターを目指していた大人も対象とし、大変喜んでいただき、充実した内容であったとの声をいただきました。
なかなか出会う機会のない地元で活躍するマンガ家との交流や、伝説と言われる人気マンガ家「陸奥A子」を迎えたこのくらぶは、夢を実現するためのヒントも直接得ることができ、マンガ界のリアルを知る良い機会になりました。

普段はアナログで描いている参加者も「デジタルに挑戦したい」と参加してくれ、デジタル機材は費用がかかるため「挑戦してみたい」と思ってもできていなかった参加者の要望にもマッチした講座でした。デジタル作画と並行してアナログでのマンガ制作も行い、どちらも好評でした。

地元北九州で活躍するマンガ家を講師に迎えたことで、参加者にとっては親しみがわき、一緒に地元を活性化したいという意欲もわいたようでした。ほんとんどの参加者から「また参加したい」という感想をいただきました。この事業をきっかけに、趣味で終わらせるのではなく、本格的にマンガ家やイラストレーターを目指そうと思っていただけると感じました。

マンガ家やイラストレーターを目指す「きっかけ」だけではなく、実際に「育てる」講座に発展させていき、マンガのまち北九州から新たな作家を誕生させたいと考えています。同時に、北九州市がマンガのまちであることを広めるための「きっかけ」も継続していきたいと思います。外国人観光客を対象とした簡単なマンガ体験やアニメ制作体験など、日本が誇るマンガ文化を発信し、より多くの方が北九州に行きたいと思えるような企画を提案します。

事業主体である株式会社コルトの情報はこちら→株式会社コルト


✱事業名:「遊ぶ楽校やた」フリースクール事業〜児童・生徒の学校以外の学び舎づくり〜

生きづらさを感じている児童生徒の居場所・学び舎づくり

学校に行きたい気持ちはあるけど、どうしてもキツい、つらい、集団行動が苦手、学校が見えてくると涙が出る、学校が窮屈で違和感がある、学校以外を選択したい……そんな状況にある不登校と呼ばれる児童・生徒たち。学校が苦手で家しか居場所がない児童・生徒が多く、一人の時間が多くなったり、親との距離が近くなりすぎたりするとともに、学校に行けない自分を否定し、罪悪感と無価値感で自己肯定感を下げていることも少なくありません。保護者も悩みを抱え、相談できる場所がなく、孤独を感じているケースも多くあります。
そのような状況をふまえ、「遊ぶ楽校やた」では、不登校と呼ばれる子どもたちのフリースクールを開き、一人ひとりのペースに合わせて学習や、少人数だからこそできる肌で感じる遊び学びを実施しています。

「遊ぶ楽校やた」の活動は、大きくわけて「通常の活動」と「行事活動」があります。そのうち、1000人の夢寄金の助成を受けて実施したのは「行事活動」の「①企業訪問」と「②やた食堂」です。

① 企業訪問 〜北九州の企業に出会い、知り、体験し、学ぶ〜
「今の自分と将来の自分をつなぐもの」というテーマのもと、5つの目的を設定して実施しました。
1:自分の好きなことや個性・能力を大切に、社会の中で自分を活かすことに楽しみとワクワクを持って「進んでいく力をつける」
2:自分たちが住んでいる北九州市にいろいろな仕事があることを「知る」
3:働くことや仕事、社会に出ることに「興味を持つ」
4:仕事をするかっこいい大人に「出会う、触れ合う」
5:視野を広げ、自分の将来や、やりたい仕事の「イメージを膨らませる」

企業訪問は次の工程で実施しました。
1:インターネットで北九州市の多くの企業を知る
2:多くの企業の中から、子どもたちが興味のある企業を選出する
3:選出した企業について事前に調べる
4:企業に子どもたちが連絡を取り、「見学・体験させてもらいたい」ことを伝える
5:実際に見学、体験に行き、企業の仕事を五感で感じる体験をする
6:学んだことを振り返り、学習や将来に活力を持たせ、子どもたちの夢の形成に繋げる

実施した訪問数と事業を通じて恩恵を受けた市民の人数は次の通りです。
● 2025年2月から9月末までの間に、市内ラーメン店、微生物の細菌を利用して食品ロス問題に取り組んでいる市内企業、エコタウン次世代エネルギーセンターを訪問し、ラーメン店では調理の仕方について細かく指導を受け、食品ロスに取り組む企業では部長さんから仕事の内容のご紹介や社長さんが会社を立ち上げた思いなどを伺いました。次世代エネルギーセンターでは、風車の近くまで行き、仕組みやサイズ、組み立てなどについて教わりました。
どの訪問先の方々も子どもたちの質問に丁寧に、わかりやすく、きちんと向き合って答えてくださり、子どもたちはプロの仕事に感動したり、夢と希望ある言葉をいただいたり、圧倒されたりと、普段の活動ではできない学びを体験しました。
●企業訪問を経験した10人の子どもとその家族、3つの企業の従業員約70人の方々が、この事業を通じて恩恵を受けたと感じています。

②やた食堂
●やた食堂では、仕事(飲食店経営)学習と位置づけた、メニュー調べから、調理練習、利益計算、営業、接客等、すべての工程を子どもたちが体験します。
広く一般の方々に呼びかけ、チラシを配ったり、インスタグラムで配信した「やた食 堂」。地域で応援してくださっている方々、子どもたちの学校の校長先生や担任の先生が毎回来てくださり、2時間で50食から70食をさばく大賑わい。子どもたちやお客さんの笑顔であふれていました。また、いつも場所をお借りしている事務所への感謝の振る舞いも行いました。
●この事業(三回のやた食堂)を通じて恩恵を受けた市民は194名です。

実際に企業を訪問し、少人数だからこそできるリアルに触れ合う体験、密に関わる経験ができ、仕事へのイメージを膨らませることができました。
訪問のあとに振り返り学習をし、みんなで共有することで、学んだことが知識として身になりました。
どの企業さんも温かく丁寧に子どもたちに寄り添った学習の場を作ってくださり、大変ありがたく感激しました。
北九州市にはたくさんの企業があり、一つひとつの企業さんが多くの努力をして、今の北九州市が創られ、暮らしやすい社会ができているのだと感じることができました。
次代を担う子どもたちが大人になることや社会の中で働くことに興味関心を持つこと。そして、自分の個性や能力を生かしていく原動力になる種を撒くことができたのではないかと思います。

企業訪問は今後も年に2回、遊ぶ楽校やたの中心行事として行っていこうと思っています。
今回、調べ学習をしたことで、名前も知らない仕事がたくさんあることを知りました。
さらに自分たちの身近にはどんな仕事があるのかを知りたいし、北九州には大きな企業もたくさんあるので訪問したいです。
やりたい仕事に就くためには、どのような進路を選んでいく必要があるのか。逆に、興味のあることがどんな仕事につながるのか、キャリア教育につなげていきたいと思っています。

1000人の夢寄金で助成いただいたおかげで、私たちの活動に大きな広がりを持てました。心より感謝申し上げます。
実施期間も1年間の幅がありましたことで、他の行事と並行して進めることができました。
今後も北九州市都市格向上に励んで参りたいと思います。

事業主体である「遊ぶ楽校やた」の情報はこちら→遊ぶ楽校やた