未来の北九州が今よりももっと「ずっと住み続けたいまち」であってほしいから・・・

1000人の夢寄金

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助成事業

SUPPORT

第14回助成事業

第14回助成事業について、助成先からの事業報告書をもとに編集し、実施した内容や今後の課題などをご紹介いたします。
2025年も無事に助成事業を実施できましたのは、ご寄付くださっているみなさまのおかげでございます。心より感謝申し上げます。


写真は主催者からご提供いただいたものです。
(以下、敬称略、順不同)

○助成事業数:4件 ○助成金総額:1,259,000円
◯活動期間:令和7年10月1日〜令和8年9月30日


✱事業名:こどもの日! Jazz For Kids 0歳からのジャズコンサート

赤ちゃんの泣き声も話し声も音楽の一部!

「欧米のように小さな頃から気軽に音楽を楽しめる場所を北九州につくりたい!」「小さな子どもたちがジャズ演奏を聴ける場所をつくりたい!」そんな想いで企画した『Jazz For Kids』。「赤ちゃんの泣き声も話し声も音楽の一部」という考えのもとで実施した、小さなお子さま連れでも気兼ねなく思いっきり楽しんでいただけるジャズコンサートです。
例えば、会場の椅子席の前にハイハイができるプレイマットを敷いたり、こどもたちにマラカスを配布したり、絵本朗読とジャズの新しい取り組みにも挑戦したりするなど、こどもたちはもちろん、ジャズに馴染みのない大人の方々にも楽しんでいただけるよう工夫を凝らして実施しました。

● 開催日:2026年5月5日(祝・火)、 第一部13時開演、第二部15時開演
● 会 場:J:COM北九州芸術劇場・小劇場(小倉北区)
● 対 象:0歳から小学生までのこどもとその家族
● 来場者:207名
● その他:1回のステージ約50分で以下の2つのプログラムを展開しました。こどもたちにノビノビと楽しんでもらうため椅子席の前にハイハイができるプレイマットを敷きました。
① スクリーンを使い、乳幼児向けと幼児から小学生向けの二つの物語の朗読に合わせて、場面ごとにサックス、ピアノ、ベース、ドラムの演奏者が即興で演奏しました。
② 入場時に、こどもたちに色付きの卵型マラカスを配布。ボーカルも加わった演奏に合わせて歌ったり、踊ったりしてこどもも大人も演奏に参加してもらいました。

朗読とジャズという新しい方法にチャレンジしました。朗読の合間にこどもたちへ問いかけたり、一緒に言葉を言うなど参加型で展開。ボーカルが入った演奏では歌ったり踊ったり。最後のアンコールではこどもも大人も席を立ち上がり、行進するように踊るなど、老若男女関係なく会場の参加者が一体となり、とても楽しんでいただけました。

その様子を見ながら演奏していた演奏者たちは皆、本当に幸せを感じました。事後アンケートでもリピートを望む声、「参加してよかった」と言う声や「こどもの泣き声など気にせず、安心して楽しく参加できた」といった声をいただきました。今後も音楽を通じてより都市格向上につながるように継続していきたいと思っています。

次回は英語のジャズの曲や日本でも知られているこども向けの英語の曲を披露するコンサートを計画しています。
育児世帯に対して、料金設定は低いまま、質の高い音楽を提供することを継続していきたいため、助成やバックアップがないとなかなか厳しい現状ですが、今後もいろいろな手法でジャスを通して音楽の魅力を伝え、文化レベルの向上に努めたいと考えています。

助成いただいたおかげで独自の物語を作り、音楽をつけて披露する、ハイハイなど動きまわれるプレイマットを敷くなど、新しい表現や試みに挑戦できました。その結果、北九州市民のご来場者のみなさまと音楽を楽しむ時間を共有でき、本当に良かったと思っています。ありがとうございます!

○事業主体であるJazz For Kids実行委員会の情報はこちらをクリック→インスタグラム


✱事業名:北九州の今後を担う大学生が作るクリスマスイベント第2弾!? 小倉の街に進出!サンタフェスティバル

たくさんの親子が北九州の食文化を楽しんだ!

「北九州市の食文化を幼少期から触れてほしい!このまちの 豊かな食への興味・関心を育みたい。 SNSで全国へ発信!」「アフターコロナの影響で行動力を失っている友達を勇気づけ、一歩踏み出す機会にしたい!」という思いを胸に、北九州市内の大学生約40名からなるサンタウォーク実行委員会が行なった事業です。

日時:令和7年12月13日(土) 10時〜17時
会場:勝山公園大芝生広場、小倉城、リバーウォーク周辺、井筒屋で開催
対象:親子
参加費用:1名500円
助成対象:サンタウォーク。
同時開催で新体験マシュマロ狩りというイベントを実施。両方あわせて「マシュマロ サンタフェスティバル」と銘打って開催しました。
参加人数:サンタウォークは753人。同時開催したマシュマロフェスタ587人、会場全体で約2,000人が参加し、楽しみました。
行ったこと:会場に、給食ブース、縁日ブースを設け、子どもたちが楽しめるように、スタンプラリー形式でブースを回るかたちで実施。サンタウォーク参加者には、サンタ帽子をかぶってもらい、小倉城・市役所エリアをウォーキングしてもらいました。
給食ブースでは、ぬか炊き、かしわめし、焼うどんなど、北九州の食の特産品を一口サイズで提供、地元企業11社の協力を得て実施。各特産品の魅力を伝えるためにインスタグラムでの発信も行いました。縁日ブースでは遊びながら学べる食育クイズなどを取り入れ、参加者に楽しんでいただきました。

この事業をとおして、北九州市の食文化・食の魅力を市民のみなさま に再認識していただき、地域への愛着や誇りを感じてもらえるきっかけになったと考えております。食を通じて人と人とのつながりが生まれ、会場全体に温かい雰囲気と一体感を作り上げることができました。学生主体で地元企業と連携しながら運営したことで、地域の食文化を若い世代が次の世代へと繋ぐきっかけになったと感じております。

本事業を継続的に実施し、より良い事業へ発展させて行くことを目標にしております。今後も、食の良さや魅力を体験的に伝える機会を作り上げるとともに、地域の食文化や特産品を通じて、こどもの頃から食に関心を持つきっかけを本イベントの中で提供し、将来につなげる食文化継承の場として事業を育てていきたいと考えております。

本イベントは学生にとっての「成長」と「挑戦」の場であり、今後も次の世代の学生へと引き継ぎ、北九州の未来へとつながることを信じて、活動を継続していきたいと考えております。さらに、本事業を通して、他の学生や同世代の人々にとっても、自ら行動を起こすきっかけとなるような存在でありたいと考えております。

1000人の夢寄金から助成いただけたからこそ、一歩踏み出すことができ、私たち学生だけでは実現が難しかった事業を形にすることができました。いただいたご支援の大きさを強く実感しております。
活動をとおして、事業運営や収支管理をはじめ、多くの学びと経験を得ることができました。今回の経験を今後の活動に活かすとともに、同じように挑戦したいと考えている方々にとっても、このような支援の機会が広がっていくことを心より願っております。本当にありがとうございました。

事業主体であるサンタウォーク実行委員会の情報はこちらをクリック→インスタグラム


✱事業名:自閉症(ASD)支援における意思決定支援の実際(事例検討編)研修事業

自閉症(ASD)児者の意思決定支援に特化した学びの機会

障害児者に対する虐待や自閉症(ASD)児者に対する事業所での虐待報道、学校での不適切な関わり等にまつわるニュースにふれたことのある方は多いのではないでしょうか。
今回の事業の主催者である北九州ADSサポートコミュニティによれば、その背景には自閉症(ASD)に対する理解が広まっていないことや保護者の育てにくさ等があると言われているそうです。北九州市においても同様の地域課題があるようですが、北九州市において自閉症(ASD)児者の意思決定支援に特化した内容はほとんど実施されていないのが現状とのこと。

このような状況のもと、障害のある当事者の住み良い地域の実現に少しでも寄与し、北九州市の都市格向上に貢献することを目指して、特別支援教育や障害福祉等に携わる人、子育てをする保護者の方々の人権意識の向上を促すことを目的に実施した教育事業が「研修事業『自閉症(ADS)支援における意思決定支援の実際(事例検討編)』」です。

講義と事例検討の二部構成で実施しました。
●日時:2026年1月24日(土)9:50〜16:00
●会場:ウェルとばた内会議室
●対象:北九州近郊の自閉症(ASD)支援に興味のある方
●参加人数:24名
●概要:

  • ・一部:講義「意思決定支援の実際〜知的障がいを伴う自閉症(ASD)児者の事例を通して〜」。講師:自閉症(ASD)支援特化型事業所sTack 管理者 安川 渉寛 氏
  • ・二部:事例検討:ファシリテーター、コメンテーター、市内の事例提供者3名を迎え、参加者を6つのグループに分けてグループごとに事例検討を実施。ファシリテーターは講義講師。
  • [二部検討の流れ] 事例発表→ワークシートを使用したグループディスカッション→発表(2グループ)→講師よりコメントを3事例繰り返し、最後に総評。

「意思決定支援」についての話を聞くことはあっても、自閉症(ASD)支援のなかでどういった配慮や工夫が必要なのか等の研修は市内ではこれまでなかったため、今回の研修では具体的な事例を通しての講義や事例検討であったことで、全体を通して受講者の満足度が高かったことがアンケート結果から伺えました。

一部の講義では「具体的な事例があり、わかりやすかった」との声が多く寄せられています。また、二部の事例検討では「日頃を見直すきっかけとなった」「グループディスカッションが楽しかった」との声が多くありました。研修内容が期待していたものかどうかを問う質問に対して、一部も二部も全員から高い評価を得て、研修全体を通して満足度が高いものになりました。

(参考)
※意思決定支援とは障害児者が自分の生活に関する重要な決定を行う際に、本人の意思を尊重し、適切な情報や選択肢を提供することを指し、当事者の権利利益の保護・向上等、さらにはQOLの向上を指すものであり、それらのサポートする過程の総称です。これは厚生労働省が定めたガイドラインであり、障害福祉事業所においては義務化されています。
※ここでいう意思決定支援は障害児に適用される「障害児支援におけるこどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮の手引き」と同様であり、特別支援教育の中における「自己決定支援」等を含めています。

今後の展望としてまずは研修の定期的開催を継続したいと考えています。受講したくてもできない方や日程が合わずに参加できない方へのリモート開催の検討など、リモートのメリット・デメリット、対面の良さも考慮しながら研修の開催方法を検討し、慎重に進めていきたいと思っています。

研修の内容も、今までは主に障害理解や基礎的な内容の理解促進の為の講義を行ってきましたが、リピーターが多いことも考えると今回初めて実施したグループディスカッション(事例検討)のロールプレイング、ケーススタディ、ハンズオン研修等、より実践に近いかたちや実践に活かせる研修のかたちに変えていきたいと考えています。

1000人の夢寄金に助成をいただけたことで、講義だけでなく、グループディスカッションを取り入れるといった新しい取り組みに挑戦することができました。
私たちは、メンバー全員が有志で活動しているため、資金源がないことが大きな課題です。これまでも研修事業を重ねてきましたが、参加人数が少ないと赤字となり、会のメンバーで負担するしかありません。参加費等を上げることも毎回検討していますが、参加費によって参加したくてもできない可能性があることを考えると、なるべく低額で多くの人に学びを深め、普段の支援に活かしてほしいと考えています。今回は助成いただけたことで安心して新しい取り組みに挑戦することができ、とてもありがたかったです。どうもありがとうございます!

事業主体である北九州ASDサポートコミュニティの情報はこちらをクリック→インスタグラム


✱事業名:デンマークにおける障害者のためのアートスクール「Bifrost」作品展および福祉マルシェの開催

「生(き)のままの芸術」を楽しみ、「ともに生きる」を育む

デンマークにある障害者ための美術学校『Bifrost(ビフロスト)』所属アーティストの作品61点の展示を中心に実施しました。
『Bifrost』では18歳以上67歳未満の特別な支援を必要とする方々が作品制作に取り組み、教員は全員アーティスト。同校では生徒の作品をコントロールしないことを大切な方針として、一人ひとりの「やりたい」と感じる表現方法を尊重し、それぞれの個性や表現が引き出せる環境づくりを何よりも大切にしているそうです。
近年、障害者アートは「アール・ブリュット」として注目を集め、ブランド化される作品も登場するなど、新たな社会的価値観が形成されつつあります。この事業は多様な表現を可視化し、一人ひとりが多様性を認め合い、「ともに生きる」社会の感性を育むことを実践した事業です。

開催日:2026年3月の土曜日・日曜日・月曜日、計14日
会 場:大學堂・門司画廊MoGA(門司港)
対 象:障害のある当事者や保護者、大学生、地域のみなさん
来場者:累計137名。北九州市内はもとより福岡市や東京都など、市外、県外からの来場もありました。
その他:作品展示だけでなく、来場者が作品についての理解を深めたり、アート活動を体験できるように工夫。Bifrostでの制作風景のドキュメンタリー映画上映のほか、日曜日にはデンマークとオンラインで繋いだBifrostの現役教員と今回のキュレーターによるトークイベント、アートワークショップ、市内就労支援事業所商品のマルシェなどを開催しました。

障害者アートにこれまで接点のなかった市民の参加が多く見られたことは実施してよかった点です。アートに関心を持っているが障害者アートは初めてという人や、デンマークの作品ということで自分の知らない世界だと思って観に来たという人などがいて、「デンマークの障害者アート」という国際的な切り口が関心喚起に寄与していることがわかりました。

来場者アンケートの中に、作品を通じて「遠い国の人々も自分たちと同じように表現し、同じような関心や感性を持っている」という感想がありました。福祉先進国とされるデンマークと日本を比較するのではなく、作品を通して「対等な存在としての人間性」に着目するという企画意図が来場者に十分伝わったと感じました。こうした経験は、障害の有無や国境を越えて相互理解を促し、偏見や固定観念をやわらげる契機となったと考えられます。

会期中に実施したメッセージ企画では、参加者が美術学校のアーティストに向けて感謝や感動の言葉、自由な絵を寄せるなど、Bifrostと鑑賞者が相互に関心を寄せ合うこともできました。アート展を通じた双方向的なコミュニケーションは単なる鑑賞にとどまらず、「共に生きる」感性を育む実践として大きな意義を持ちます。

この事業は、多様な表現の可視化を通じて、市民一人ひとりが多様性を認め合う契機を創出し、障害者や福祉事業所への敬意を広げるとともに、包摂的な価値観の醸成にも寄与したと言えます。こうした取り組みは、アート展を通じて芸術的な視野を広げ、文化的成熟度を高め、多様性への寛容さを育み、北九州市の都市格向上に貢献するものであり、人間的な生の豊かさをさらに肯定する社会の実現に向けた一歩になったと実感しています。

今回の事業では当初の計画に収まらない創意工夫が生まれ、事業の発展性や可能性を示すものになったと自負しています。この経験をふまえ、今後は計画段階での見通しをより精緻にするとともに、柔軟に対応できる運営体制を整えることで、より質の高い事業実施につなげていきたいです。

障害者アートという専門性や社会的意義を持つテーマに対して支援を得られたことは、事業の信頼性向上や発信力の強化にもつながり、大変意義深いものでした。
助成いただけたことで新たな挑戦に踏み出すことができ、結果として多様な来場者との出会いや新たな価値の共有につながりました。寄付者の方々の思いが具体的な文化事業として社会に還元されていることを実感でき、大きな励みにもなりました。
1000人の夢寄金に助成いただけたことは、本事業の実現に向けた大きな後押しとなり、文化芸術を通じた社会的な取り組みを具体的な形として展開できたことに深く感謝しております。

事業主体であるWinC構想運営委員会の情報はこちらをクリック→公式ホームページ