未来の北九州が今よりももっと「ずっと住み続けたいまち」であってほしいから・・・

1000人の夢寄金

助成先アーカイブ

第11回助成事業

第11回助成も、みなさまからのご寄付により
無事に実施することができました。
心より感謝申し上げます。

第11回の助成事業について、助成先からの事業報告をもとに、
事業への思いや実施した内容などをご紹介します。(順不同)

○助成事業数:6件 ○助成金総額:2,117,800円
◯活動期間:令和4年10月1日〜令和5年9月30日

✱事業名:あおぞらクラブ(公園遊び)
外遊びや体を動かすことの大切さを届け、笑顔を生み出す
人との繋がりや公園での遊びが制限され、子どもも保護者も疲れきっている状況を危惧した
スポーツトレーナーたちが、「子どもを笑顔にしたい!」との思いで、体を動かしながら
思いっきり遊び、楽しむ「あおぞらクラブ」を企画、実施しました。
親子で力を合わせる遊びや子ども対親のゲームなどを行い、「公園で遊ぶのって楽しい」
「子どもの成長を感じた」など、喜びの声が届きました。

事業概要
●開催日 :令和5年1月29日(日)

●開催場所:山田緑地(小倉北区)
●遊び概要:プロインストラクターの経験とONEキッズの特徴を活かした体づくり遊び。
 子どもと親で協力する猛獣狩りゲーム、親対子どものしっぽ取りゲーム、ビブスを使用した
 チーム戦など、親子で楽しむ、親が本気になって子どもと触れ合うことをコンセプトにした
 遊び。

●その他:協力団体によるシャボン玉ショー、出張駄菓子屋、リトミック、山田緑地の豆まき

事業の成果
●年少〜小学6年生親子を対象に行い、400名が参加

参加者からは、「公園で遊ぶのって楽しい」「みんなで遊べてよかった」など子どもの感想に
加え、大人から「親も楽しめる」「子どもがこんなに成長しているとは思わなかった」と言っ
た意見も聞くことができました。

課題と今後の展望
・今後は私たちだけでなく、地域全体で取り組むことが望ましいと考えています。また、体を
 動かすことが得意でなかったり、芸術に興味ある子どももいます。私たちだけで、すべての
 子どもたちに笑顔や楽しいという感情を与えることは難しいと今回のイベントを通してより
 一層痛感しました。様々な団体とのコラボを今後も続け、いろんな体験や経験ができる仕組
 みを考案して、すべての子どもたちが楽しめるイベントに成長させていきたいと思います。

・今後は、児童施設の子どもたち等、多くの子どもたちと関われるように活動を続けていきた
 いと考えています。

1000人の夢寄金について
夢のある取り組みを行っている事業者への周知、幅広い世代へのアプローチ方法をご検討くだ
さい。夢寄金申請事業者を集めての意見交換会など夢の輪が広がる企画もご検討いただければ
と思います。

○事業主体であるONEキッズのインスタグラムはこちらをクリック→こちら

あおぞらクラブ1.pngimage5.jpeg

事業名:地域が支える多様な活動プログラム!!「高見ドリームキッズ」事業
これからの時代の「地域部活動」を持続可能な事業へと育てる
運動神経やリズム感醸成、コミュニケーション能力向上が期待されるダンス。児童有志が
学校で一生懸命取り組んできましたが、学校での活動継続が難しくなったことから、
子どもたちや支えてきた人たちの思いを受けとめ、まちづくり協議会が主体となり、
新生「高見ドリームキッズ」として活動を開始。
中学校部活動の地域移行が始まっているなか、目指すのは、地域主体の部活動である
「高見ドリームキッズ」を持続可能な事業へと育てること。今回の助成によりダンス専門家
を招聘した指導や地域で成果を発表する機会づくり、地域活動を幅広く知っていただき、
都市格を向上させる一環としての活動動画の制作と配信を行いました。

事業概要
●毎月3回(月曜日)18:00〜19:30まで、高見市民センター多目的ホールにて、
 ダンス
レッスンを実施しました。
・上記ほか、高見校区内外のイベントやお祭りに出演しました。

・子どもたちが企画し、自主主催で令和4年12月に高見市民センターでクリスマスライブを
 行いました。

事業の成果
●参加メンバー:高見小学校の児童を対象に募集し、1年生から6年生まで20名が参加。

・ダンスの技術向上はもちろん、礼儀、挨拶、感謝の気持ち、相手を思いやる気持ちに
 関しても指導し、子どもたちの成長を感じることができました。
・メンバーがクラスのリーダーとして学校の中でも活躍する場面を幾度となく見ることが
 できました。メンバー一人ひとりが笑顔で踊り、自信や仲間意識を向上できたと思います。
・市内の大小さまざまなイベントや祭りに出演することができ、学校名や「高見」地域の
 認知にも貢献することができ他のではないかと考えます。イベントや祭りのにぎわいにも
 貢献できたと思います。
・ダンス教室は数多くありますが、学校地域主体でダンスを行っている地域は少なく、
 教育課程の中でダンスが入っている現在、学校地域主体でダンスチームを存続させることは
 意味があると考えています。

課題と今後の展望
・ステージで踊るために技術面の差を埋める指導が難しく、また習い事をしているメンバーが

 多いため、イベント前の臨時レッスンを行うことが難しかったです。
・今年度に入り、出演依頼が急激に増えました。嬉しい反面、資金面での不安、保護者への
 負担が大きくなってきています。
・今後、中学校にダンス部を作ってもらい、小学校→中学校→高校と、ダンスを続ける環境を
 作り、将来ダンスで活躍できる人材の育成につながればと考えています。
・助成金のほとんどが講師への謝礼となってしまうため、支援してくれる応援者の拡大に努め
 たいと計画しているところです。

1000人の夢寄金について
元来、小学校で実施していたダンス事業を地域(まちづくり協議会)で行うようになり、

すべて講師の先生にお願いするしかなく、予算面で頭を抱えていたのですが、助成いただき
非常に助かりました。
未来を担う子どもたちの成長のため、事業を継続できるよう頑張りたいと考えています。

◯事業主体である高見まちづくり協議会のwebサイトはこちらをクリック→こちら

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事業名:北九州ドリームサミット2022
子どもたちの目線でSDGsをテーマにまちづくりを提案
子どもたちが北九州の未来を見据えて議論し、行動を起こして検証、提案・発信していく
「北九州ドリームサミット(KDS)2022」。
市内の中学2年生が「SDG's」目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と目標16
「平和と公平をすべての人に」をテーマに、北九州市のために何ができるのか等の議論を
重ね、中学生52名が出席して北九州市市議会棟にて「KDS2022本会議」を開催。市長・
議長・教育委員長へ提言と質問を行いました。
施設見学等での調査や祭に参加してSDGsやKDSのPRを行うなど、KDSは机上の議論に
留まらない全国的にも類を見ない先進的な取り組みです。

事業概要
次の取り組みを行いました。

①KDS2022議員(生徒)募集:北九州市内中学2年生を対象に、議員を募集。市内中学校72校
 にチラシ・ポスターを持参して校長先生を訪問し、募集活動を行いました。
②KDS2022キックオフミーティング:活動のスタートとなるキックオフミーティングを
 2022年7月30日、北九州市立商工貿易会館にて開催しました。2022年度のテーマである
 SDGsの目標7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)、目標16(平和と公正をすべ
 ての人に)とし、北九州市の課題点を生徒同士でディスカッション。また、KDS議長を
 決める選挙を実施。30名の生徒が立候補し、議長、副議長、書記を決めました。
③『わっしょい百万夏まつり』ブース出展・バルーンリリース・ライトダウン事業:2022年
 8月6日・7日、わっしょい百万夏まつりに参加。来場者に電気を作ることの大変さを感じ
 てもらい、節電を促すめ、SDGS発信ブース『自転車漕いだらかき氷』を展開。発電自転
 車を漕いでもらい、電気を発電してかき氷を自分で作っていただきました。
 また、5,000個のバルーンリリースを手伝いました。メインステージにも登壇し、KDSの
 紹介と節電でもなく皆でですの呼びかけを行いました。
④4回の運営会議および個別活動を実施:2022年度のテーマにもとづき、自分たちで検討
 したいこと、現地調査、北九州市に提言したいこと等を班に分かれてディスカッション。
 旦過市場、平和のまちミュージアム、北九州市エコタウンセンター、北九州市環境ミュー
 ジアムに出向き、多くの学びを得ました。
⑤まつり企業祭2022での舞台PR:2022年11月5日に開催された『まつり起業祭』に参加。
 壇上で30分間、KDSの活動や北九州市に提言する内容などについて発表しました。
⑥KDS2022本会議:2022年11月27日、北九州市市議会棟にて『KDS12022本会議』を開催
 しました。それまでに学んだこと、ディスカッションし、考えてきたことなどを北九州
 市長、
北九州市議会議長、教育委員会へ質問し、提言を直接行いました。北九州市議会棟
 を外部で
使用できるのはKDSだけです。
⑦旦過復興応援プロジェクト クリスマスツリーイルミネーション:9月に個別活動で旦過の
 被災地を現地調査して生まれた議員たちの「復興のために何かしたい」という想いをかたち
 にした取り組みです。大分県よりもみの木を搬入して建て込み、装飾・電飾の飾り付けを
 行い、旦過関係者に向けたメッセージボードを製作。2022年12月3日に点灯式を行いまし
 た。
当日は、新聞社3社、テレビ局2社が取材にきてくれました。

事業の成果
●参加議員総数:北九州市内中学2年生64名が議員として参加。

●各展開参加者数:
 ②キックオフミーティング:55名
 ③『わっしょい百万夏まつり』ブース出展・バルーンリリース・ライトダウン事業:51名
 ④4回の運営会議および個別活動を実施:(いづれも実施は2022年)
 ・第1回:8月23日開催、44名参加   ・第2回:9月24日開催、40名参加
 ・第3回:10月9日開催、36名参加   ・第4回:10月23日開催、38名参加
⑤まつり企業祭2022での舞台PR:34名
⑥KDS2022本会議:52名
⑦旦過復興応援プロジェクト クリスマスツリーイルミネーション:35名
・学校も違い、初めて顔を合わす生徒同士がディスカッションを重ね、活動を通じて理解を
 深めあい、かけがえのない仲間になったと思います。
・自分たちが考えたことや改善すべきことを北九州市議会棟で直接、市長、議長、行政へ
 質問し、提案できたいことは、生徒にとって非常に良い経験になったと思います。
・今後、このまちを担う子どもたちが、北九州市に愛着を持ち、当事者意識を持って行動を
 起こすことができる人財へと成長できたと思います。そのような人財が北九州の明るい
 未来を作っていく存在になると思います。

課題と今後の展望
・一番の課題は、財政的なことです。KDS事業は会費および協賛金のみで運営しており、

 生徒に対して満足に事業費を出してあげられないことがあります。
・これからもKDSとして実績を作っていき、北九州市からも継続して財政的な支援を
 いただく形を作っていきたいと思っています。
・このまま自分たちで運営を行って行くのではなく、このまちにKDSは必要なんだと
 感じていただき、事務局を担っていただく等、北九州市の全面バックアップ実施にして
 いきたいと思っています。

1000人の夢寄金について
北九州の未来を担う子どもたちに対する取り組みについて、さらに支援を進めていただけ

ればと思います。

○北九州ドリームサミットのwebサイトはこちらをクリック→こちら

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事業名:関門海峡建築展-北九州新人戦/九州卒業設計展
学生自らが企画、運営して開催した独自の建築設計展
全国各地で開催されているものの、九州にはなかった独自の卒業設計展。
「北九州に建築議論の場を」をスローガンに、建築設計展及び審査会を開催しました。
北九州市立大学、九州工業大学、西日本工業大学の3年生以下の学生および九州で建築
を学ぶ4年生以上の学が出展。建築家との対話や模型の作り方など、大学の中だけでは
得られない学びがあった他、学生同士や学生と社会人とがつながる場としても機能し、
建築を通して北九州を盛り上げる輪の形成につながった展覧会でした。

事業概要
●開催日:2023年2月20日(月)〜2月22日
●会場 :北九州市立美術館アネックス市民ギャラリー
上記期間、上記会場にて、北九州市立大学、九州工業大学、西日本工業大学の3年生以下
の学生と九州で建築を学ぶ4年生以上の学生を対象とした建築設計展および審査会を行い
ました。
●告知:2022年11月9日からHPおよび各種SNSで建築設計展の周知活動を展開。参加対象
である学生が所属している大学宛てにフライヤーを送付し、参加の呼びかけを行いました。
●企業訪問を行い、建築展の趣旨等を説明して運営費を確保しました。また建築展の備品
でも連携して準備しました。
●審査員として、北九州市および福岡市、関東で活躍している建築家等、5名の先生方に
参加いただきました。

事業の成果
●出展者:北九州市立大学、九州工業大学、西日本工業大学の3年生以下の学生14名と、

九州で建築を学ぶ4年生以上の学生20名、計34名
●一般参加者:40名以上
●運営スタッフ:20名
・建築展に学生が自ら積極的に参加したこと、企画・運営したことで、これまでの自分から
 新たな一歩を踏み出すことができたことは、学生一人でひとりにとって大きな成果である
 と感じています。社会で実際に活躍されている先生方との対話を通して、自分自身を客観
 視することができ、これからの人生の歩み方を考えるきっかけとなりました。大学の授業
 では得られないような多様な価値観に触れることができたと考えています。
・この建築展をきっかけに、北九州や九州の学生同士が集まったことは、この建築展が、
 学生や社会人をつなぐための場として存在していることの証であると考えます。この先の、
 各人の活動の幅が広がり、北九州を盛り上げる輪の形成につながったと考えています。
・平日にもかかわらず、多くの一般の方にもご来場いただき、学生の力強いパワーを届ける
 ことができました。
・運営スタッフは準備段階から、企業訪問等で社会人の方と関わることができ、大変多くの
 ことを学びました。その際に、tonicaが北九州の学生と社会人をつなげる結び目としての
 役割を担っていることに気づかされ、この活動が、北九州市を中心とする社会と学生を
 つなげるための重要なものかもしれないと考えさせられました。この建築展をきっかけに
 tonicaと北九州市の企業さんとのコラボレーションが増えることを期待しています。
・この取り組みを通して、建築展が多くの方の力によって成立していることを実感するととも
 に、チームでやり遂げる難しさと達成感を味わいました。この経験が、社会で働き始めた
 時に少しでも貢献する種となればと考えています。

課題と今後の展望
・市民の方々をどうやって巻き込むかということが大きな課題だと認識しています。

・継続して事業を行なっていくには、この反省を生かし、後輩等、次の世代にむけて丁寧な
 引き継ぎを行うことが重要であると考えています。具体的な方法は今後、団体で話し合い
 の場を設けて決定して行こうと考えております。
・今後は建築展の周知をこれまで以上に幅広く行い、もっと多くの一般の方に来ていただけ
 るような建築展になればと考えています。
・また、今回の建築展を通してできたつながりを大切にし、北九州市や企業との活動も積極的
 に増やしていければと考えています。

1000人の夢寄金について
助成交付事業の一つに選んでいただき誠にありがとうございました。1000
人の夢寄金の助成金のおかげで例年以上に積極的に幅を広げた活動を行うことができました。

○事業主体である北九州建築デザインコミュニティTonicaのwebサイトはこちらをクリック
 →こちら

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事業名:若松海岸通りの景観を継承するために
若松海岸通りの素晴らしい景観を残して行くために
石炭産業隆盛期に建設された近代建築が残る若松海岸通り。さまざまな世代の人が訪れ、
その景観に癒されています。一方で近代建築の数は減り、失われた建物や景観は二度と
戻りません。
景観は大切な社会資源であることを多くの人に理解していただき、若松海岸通りが持つ
潜在力を考え、市民と一体となって景観を未来につなぐ足掛かりとするため、若松南海岸
にある近代建築・上野ビル、旧古河鉱業ビルでトークイベントやパネル展を開催。
若松海岸通りの景観の魅力を具体的に提示しました。19日には洞海湾の周航も実施。
参加者からは次回の開催などの要望の声が届きました。

事業概要
●開催日:令和5年3月19日〜21日の3日間

●会場 :上野ビル、旧古河鉱業ビル、洞海湾(若松区) 
●対象者:市民および今回のテーマに関心のある専門家や学生など
トークイベントやパネル展示、若戸渡船を貸し切った洞海湾クルージングを行いました。
洞海湾クルージングは、海から南海岸の景観を見てもらい、改めてその魅力や周辺の実態
を知っていただくための試みでした。

事業の成果
・トークイベント、パネル展、洞海湾就航すべて、ほぼ予定した人員の参加がありました。

 トークイベントでは活発な意見交換がなされ、有意義な時間を共有することができました。
 洞海湾クルージングでは、より具体的な理解を促すため、詳細な解説を行いました。
・今回のイベントではさまざまな団体に協力いただきました。
・パネル構成によって若松南海岸の景観の魅力を具体的に提示することができ、活況を呈し
 ていた昔のこの海岸のイメージも具体的に提示することができました。
・パネル展示により、さまざまな時代の積み重ねによって形成された現在の景観が、自分たち
 にかけがえのないものであることを視覚的に認識できたのではないかと思います。トークを
 通じて、多くの方が共通の認識を持っているように感じました。
・今回の取り組みを通じて、このような機会を重ね、より多くの市民、とりわけこの地区の
 住民の方の理解を深めることが必要であることも知ることができました。
・トーク参加者から次回の開催や異なる形で共に自由に語ることのできる場の要望があった
 ことも、今回の成果としてあげられると思います。

課題と今後の展望
・今回のイベントが一過性のものにせず、継続的に、さらに幅広い人々に広がっていくよう、

 組織を作ることが必要ではないかと感じました。実際に参加された方々から、若松海岸通
 を語る懇親会のようなものが任意でできないかという提案もあり、調整している。
 このような動きを継続的に進めるためには、さらに多くの世代に呼びかけ、より幅広い世代
 が自由にものを言える場を作ることが肝要であると考えています。
・テーマや内容について「誰でも参加できるのか、発言しなくても良いのか」といった事前
 質問をいただき、誰でも参加できることなどを明確に伝えていくことが必要であると感じ
 ました。専門家だけでなくより多くの市民で共に考え、自由に発言できる場の形成を第一
 に考えたいと思っています。
助成事業終了後も、小倉北区でのパネル展示や「上野ビルでジャズとワインの夕べ」等、
具体的に活動を行なっている。

1000人の夢寄金について
私たちNPO法人にとっては今回の寄付は大変ありがたいものでした。より継続的な市民の団体活動に対しても助成していただければ、イベントだけでなく、より地に足のついた活動が広がるのではないかと思います。

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事業名:北九州発!大切な児童を守る新たな学び!盗撮疑似体験型ブースを活用し
     全国に先駆けた盗撮被害対策を全国に拡げよう!
身近に潜む危険に気づく自衛のための全国初の取り組み
女性や児童を狙った卑劣な性犯罪であり「見えない性暴力」である盗撮。
その被害は年々深刻化し、近年では児童を狙った盗撮によるビジネスが横行しています。
盗撮に関するあらゆる問題を可視化し、注意喚起を促す啓発活動を行っている盗撮防犯
ボランティアWcでは、子どもたちが自身を守る自衛の大切さを学び、教育者には児童を
守るために改めて必要な知識を学びながら体験して欲しいと願い、『盗撮被害疑似体験
ブース』を作成。このブースを用いた啓発活動や児童館や教育機関での講演活動を行い
ました。
全国初のこの取り組みを北九州から発信し、全国、世界で盗撮防止対策を進めたいと
願い取り組んでいます。

事業概要
本助成金採択後に盗撮被害疑似体験型ブース制作をスタートし、2023年3月に移動式・

設置型共に完成しました。
小型カメラ30個をブース内に設置し、モニターでカメラからの映像を確認しながら、
臨場感のある盗撮防犯講座が実現可能となりました。

事業の成果
・本事業により、盗撮事犯の実態を明解に説明することが可能になり、実際に体験して

 いただくことで、危機意識と共に防犯意識の向上をさらに促すことができました。
・実際に盗撮行為に使用されている小型カメラを使用し、その映像をモニターにて確認
 しながら講習するスタイルは他になく、世界初の盗撮疑似体験型ブースということも
 あり、メディアの注目度もより一層高まりました。
・北九州から先駆けた防犯活動であることを各メディア等にて全国的にアピールし、
 全国各地より取材やブースを使用した講座の依頼も多く寄せられています。
・北九州にしかない設置型ブースを見学しに東京から取材に来られたこともあり、女性・
 子どもを守る新しい取り組みを北九州より発信することで、北九州の認知度やイメー
 ジアップに貢献しました。

<取り上げられたメディア>
●ABEMA Prime(2023年4月30日取材):『【隠しカメラ】どこが標的に?カメラが進化
 した弊害?盗撮を防ぐには?益若つばさ&被害者と激論』
 JR小倉駅関係者と共に小倉駅構内のパトロール実施後、移動型ブースを使用して撮影し
 ました。 https://www.youtube.com/watch?v=XYbVuA4KIF4
●読売新聞(2023年7月24日取材):北九州市立大学のボランティア団体メイツと共同取材。

 公園の公衆トイレをパトロール後、ブースを使用した講座を撮影しました。
 https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230806-OYTNT50017/
●テレビ大阪 大阪NEWS【やさしいニュース】(2023年7月30日取材):「盗撮魔を撃退!

 新しい法律『撮影罪』の効果は?徹底追及!」
 ブースを使用した盗撮防犯講座の様子を動画にて撮影し、その後、zoomでのオンライン
 取材を受けました。 https://www.youtube.com/watch?v=QxG3vN8iZz4
●上記ほか、当団体ホームページやインスタグラム等にてブースを紹介しています。

課題と今後の展望
・ブース設計の修正等により制作に時間を要したため、各イベントへの参加が思うように

 できなかったことや、ブース完成後、北九州市民へのブース紹介、アピールが弱かった
 こともあり、地元での期待していたほどの反応が得られず、地元に根付いた活動として
 の在り方を改めて考える機会になりました。
・施設管理者に向けた盗撮防犯チラシの配布を市役所協働のもと行う際に、施設管理者へ
 の防犯意識の向上のための講座を提案しましたが、実施に至らなかったことは、当団体
 の勉強不足による説得性に欠けた結果であると考えます。
・「犯罪を起こす場所・環境を作らせない」を当団体の活動意義・ミッションとして、
 清掃員や施設管理者への防犯講習を積極的に行い、誰もが検査パトロールのスキルを持ち、
 環境の整備に携わることのできる人材育成に取り組んでまいります。犯罪抑制のために
 尽力し、盗撮をさせない、されない環境、盗撮による被害者も加害者も出さない環境づく
 りを強化し、継続してまいります。

1000人の夢寄金について
本事業を採択いただき、非常にありがたく思っています。本事業により、当団体の活動の

強みや課題を改めて把握することができ、活動も一層深みを増すものとなりました。
北九州市民として今後も地域貢献に尽力し、すみよい安心安全な街北九州市を目指して
邁進いたしますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

○事業主体である盗撮防犯ボランティアWcのホームページこちらをクリック→こちら

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