お知らせ・活動記録
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【活動報告】児童・生徒の学校以外の学び舎づくり、地元企業訪問学習を実施!


写真は主催者から提供いただいた地元企業訪問学習の様子。主催者の許可を得て掲載しています。
みなさまからのご寄付により、北九州市民が実施する、もしくは北九州市内で実施される文化・芸術、教育活動に助成する1000人の夢寄金。ご寄付、ご協力くださっているみなさま に心より感謝申し上げます。
第13回助成(事業実施期間:2024年10月〜2025年9月末日)の一つである「遊ぶ楽校(がっこう)やた」がおこなった事業を、活動報告書から抜粋・編集してご紹介します。
事業名:「遊ぶ楽校(がっこう)やた」フリースクール事業 〜児童・生徒の学校以外の学び舎づくり〜
学校に行きたい気持ちはあるけど、どうしてもキツい、つらい、集団行動が苦手、学校が見えてくると涙が出る、学校が窮屈で違和感がある、学校以外を選択したい……そんな状況にある不登校と呼ばれる児童・生徒たち。その数は、令和6年度の文科省の調査では過去最多の35万3970人(小学校:137,704人、中学校:216,266人)。北九州市内では2,663人(小学校:993人、中学校:1,670人)。
・文科省の調査結果概要 ・北九州市の調査結果
学校が苦手で家しか居場所がない児童・生徒が多く、一人の時間が多くなったり、親との距離が近くなりすぎたりするとともに、学校に行けない自分を否定し、罪悪感と無価値感で自己肯定感を下げていることも少なくありません。保護者も悩みを抱え、相談できる場所がなく、孤独を感じているケースも多くあります。
そのような状況をふまえ、「遊ぶ楽校やた」では、不登校と呼ばれる子どもたちのフリースクールを開き、一人ひとりのペースに合わせて学習や、少人数だからこそできる肌で感じる遊び学びを実施しています。
【実施概要】助成を受けて実施した事業
「遊ぶ楽校やた」の活動は、大きくわけて「通常の活動」と「行事活動」があります。そのうち、1000人の夢寄金の助成を受けて実施したのは「行事活動」の次の二つです。
① 企業訪問 〜北九州の企業に出会い、知り、体験し、学ぶ〜
< 目的 >
「今の自分と将来の自分をつなぐもの」というテーマのもと、5つの目的を設定して実施しました。
- ① 自分たちが住んでいる北九州市にいろいろな仕事があることを「知る」
- ② 働くことや仕事、社会に出ることに「興味を持つ」
- ③ 仕事をするかっこいい大人に「出会う、触れ合う」
- ④ 視野を広げ、自分の将来や、やりたい仕事の「イメージを膨らませる」
- ⑤ 自分の好きなことや個性・能力を大切に、社会の中で自分を活かすことに楽しみとワクワクを持って「進んでいく力をつける」
<企業訪問の工程>
- ① インターネットで北九州市の多くの企業を知る
- ② 多くの企業の中から、子どもたちが興味のある企業を選出する
- ③ 選出した企業について事前に調べる
- ④ 企業に子どもたちが連絡を取り、「見学・体験させてもらいたい」ことを伝える
- ⑤ 実際に見学、体験に行き、企業の仕事を五感で感じる体験をする
- ⑥ 学んだことを振り返り、学習や将来に活力を持たせ、子どもたちの夢の形成に繋げる
<実施した訪問数と事業を通じて恩恵を受けた市民の人数>
- ● 2025年2月から9月末までの間に、市内ラーメン店、微生物の細菌を利用して食品ロス問題に取り組んでいる市内企業、エコタウン次世代エネルギーセンターを訪問し、ラーメン店では調理の仕方について細かく指導を受け、食品ロスに取り組む企業では部長さんから仕事の内容のご紹介や社長さんが会社を立ち上げた思いなどを伺いました。次世代エネルギーセンターでは、風車の近くまで行き、仕組みやサイズ、組み立てなどについて教わりました。
どの訪問先の方々も子どもたちの質問に丁寧に、わかりやすく、きちんと向き合って答えてくださり、子どもたちはプロの仕事に感動したり、夢と希望ある言葉をいただいたり、圧倒されたりと、普段の活動ではできない学びを体験しました。 - ●企業訪問を経験した10人の子どもとその家族、3つの企業の従業員約70人の方々が、この事業を通じて恩恵を受けたと感じています。
②やた食堂
- ●やた食堂では、仕事(飲食店経営)学習と位置づけた、メニュー調べから、調理練習、利益計算、営業、接客等、すべての工程を子どもたちが体験します。
広く一般の方々に呼びかけ、チラシを配ったり、インスタグラムで配信した「やた食 堂」。地域で応援してくださっている方々、子どもたちの学校の校長先生や担任の先生が毎回来てくださり、2時間で50食から70食をさばく大賑わい。子どもたちやお客さんの笑顔であふれていました。また、いつも場所をお借りしている事務所への感謝の振る舞いも行いました。 - ●この事業(三回のやた食堂)を通じて恩恵を受けた市民は194名です。
【成果・実施してよかったこと】
- ● 実際に企業を訪問し、少人数だからこそできるリアルに触れ合う体験、密に関わる経験ができ、仕事へのイメージを膨らませることができました。
- ● 訪問のあとに振り返り学習をし、みんなで共有することで、学んだことが知識として身になりました。
- ● どの企業さんも温かく丁寧に子どもたちに寄り添った学習の場を作ってくださり、大変ありがたく感激しました。
- ●北九州市にはたくさんの企業があり、一つひとつの企業さんが多くの努力をして、今の北九州市が創られ、暮らしやすい社会ができているのだと感じることができました。
- ●次代を担う子どもたちが大人になることや社会の中で働くことに興味関心を持つこ
と。そして、自分の個性や能力を生かしていく原動力になる種を撒くことができたの
ではないかと思います。
●通常の活動
遊ぶ楽校やたでおこなっている「通常の活動」についてもご紹介します。
毎週月曜日、火曜日は門司港ZATTA ZISSE(ザッタジッセ)で、木曜日は大積公民館(門司区)で、曜日別にテーマを設け、好きなことや得意なことを見つけて伸ばしていけるように、肌で感じる体験や自主的な活動を積み重ねました。
- ● 月曜日は楽習の日:国語、算数、理科、社会、英語の教科楽習、調べ学習、お金の学習
- ● 火曜日はものづくり、芸術の日:調理実習(お昼ごはん作り)、絵画、縫い物、工作、図工
- ● 木曜日は野外活動、体力づくりの日:畑楽習、運動、スポーツ、磯遊び、川遊び、火起こし、焚き火、公園遊び、命の学習、毎回羽釜でのご飯炊き
1000人の夢寄金ご寄付者のみなさま へ
1000人の夢寄金で助成いただいたおかげで、私たちの活動に大きな広がりを持てました。心より感謝申し上げます。
実施期間も1年間の幅がありましたことで、他の行事と並行して進めることができました。
今後も北九州市都市格向上に励んで参りたいと思います。
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学校に行けない子どもたちやそのご家族を支え、学びの機会を提供する事業に助成できましたのは、1000人の夢寄金にご寄付、ご協力くださるみなさまのおかげです。心より感謝申し上げます。引き続き、「遊ぶ楽校やた」の活動に関心を寄せていただけるとありがたいです。
「遊ぶ楽校やた」インスタグラムはこちらから→「遊ぶ楽校やた」