お知らせ・活動記録
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【活動報告】「ともに生きる」社会の感性を育むことに挑戦したアール・ブリュットのアート展


みなさまからのご寄付により、北九州市民が実施もしくは北九州市内で実施される文化・芸術、教育事業に対して助成をおこなっている1000人の夢寄金。当寄金の趣旨をご理解くださり、ご寄付くださっているみなさまに心から御礼申し上げます。
令和7年度(第14回)助成事業の一つであるWinC構想運営委員会が実施した事業の活動報告書が届きました。その中から抜粋・編集してご紹介します。
※第14回(2025年)助成事業の実施期間は、2025年10月1日から2026年9月31日です。
※写真は事業主体からご提供いただいたものを掲載しています。
事業名:デンマークにおける障害者のためのアートスクール『Bifrost』作品展および福祉マルシェの開催
デンマークにある障害者ための美術学校『Bifrost(ビフロスト)』所属アーティストの作品61点の展示を中心に実施しました。
『Bifrost』では18歳以上67歳未満の特別な支援を必要とする方々が作品制作に取り組み、教員は全員アーティスト。同校では生徒の作品をコントロールしないことを大切な方針として、一人ひとりの「やりたい」と感じる表現方法を尊重し、それぞれの個性や表現が引き出せる環境づくりを何よりも大切にしているそうです。
近年、障害者アートは「アール・ブリュット」として注目を集め、ブランド化される作品も登場するなど、新たな社会的価値観が形成されつつあります。この事業は多様な表現を可視化し、一人ひとりが多様性を認め合い、「ともに生きる」社会の感性を育むことを実践した事業です。
助成を受けて実施した事業
● 開催日:2026年3月の土曜日・日曜日・月曜日、計14日
● 会 場:大學堂・門司画廊MoGA(門司港)
● 対 象:障害のある当事者や保護者、大学生、地域のみなさん
● 来場者:累計137名。北九州市内はもとより福岡市や東京都など、市外、県外からの来場もありました。
● その他:作品展示だけでなく、来場者が作品についての理解を深めたり、アート活動を体験できるように工夫。Bifrostでの制作風景のドキュメンタリー映画上映のほか、日曜日にはデンマークとオンラインで繋いだBifrostの現役教員と今回のキュレーターによるトークイベント、アートワークショップ、市内就労支援事業所商品のマルシェなどを開催しました。
成果・実施してよかったこと
障害者アートにこれまで接点のなかった市民の参加が多く見られたことは実施してよかった点です。アートに関心を持っているが障害者アートは初めてという人や、デンマークの作品ということで自分の知らない世界だと思って観に来たという人などがいて、「デンマークの障害者アート」という国際的な切り口が関心喚起に寄与していることがわかりました。
来場者アンケートの中に、作品を通じて「遠い国の人々も自分たちと同じように表現し、同じような関心や感性を持っている」という感想がありました。福祉先進国とされるデンマークと日本を比較するのではなく、作品を通して「対等な存在としての人間性」に着目するという企画意図が来場者に十分伝わったと感じました。こうした経験は、障害の有無や国境を越えて相互理解を促し、偏見や固定観念をやわらげる契機となったと考えられます。
会期中に実施したメッセージ企画では、参加者が美術学校のアーティストに向けて感謝や感動の言葉、自由な絵を寄せるなど、Bifrostと鑑賞者が相互に関心を寄せ合うこともできました。アート展を通じた双方向的なコミュニケーションは単なる鑑賞にとどまらず、「共に生きる」感性を育む実践として大きな意義を持ちます。
この事業は、多様な表現の可視化を通じて、市民一人ひとりが多様性を認め合う契機を創出し、障害者や福祉事業所への敬意を広げるとともに、包摂的な価値観の醸成にも寄与したと言えます。こうした取り組みは、アート展を通じて芸術的な視野を広げ、文化的成熟度を高め、多様性への寛容さを育み、北九州市の都市格向上に貢献するものであり、人間的な生の豊かさをさらに肯定する社会の実現に向けた一歩になったと実感しています。
1000人の夢寄金ご寄付者のみなさまへ
障害者アートという専門性や社会的意義を持つテーマに対して支援を得られたことは、事業の信頼性向上や発信力の強化にもつながり、大変意義深いものでした。
助成いただけたことで新たな挑戦に踏み出すことができ、結果として多様な来場者との出会いや新たな価値の共有につながりました。寄付者の方々の思いが具体的な文化事業として社会に還元されていることを実感でき、大きな励みにもなりました。
1000人の夢寄金に助成いただけたことは、本事業の実現に向けた大きな後押しとなり、文化芸術を通じた社会的な取り組みを具体的な形として展開できたことに深く感謝しております。
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アートを楽しむことが相互理解や固定観念をやわらげるきっかけになる。このようなとても意義深い取り組みに助成というかたちで応援できましたのは、1000人の夢寄金の趣旨にご賛同くださり、ご寄付くださるみなさまのおかげです。心より感謝申し上げます。
これを機に、WinC構想運営委員会のみなさんの活動に関心を寄せていただけますとうれしいです!
WinC構想運営委員会のホームページはこちらをクリック→WinC構想運営委員会
開催告知フライヤー↓(ビフロスト展はすでに終了しています)

